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うつ回復途中に調子にのって、大ダメージを喰らったお話

  • tp278442
  • 7月17日
  • 読了時間: 21分

更新日:10月1日

4か月の闘病期間のうちで一番つらかった時期は最後の5週間でした。

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えっ!うつは回復が進むに連れて辛さが減じるんじゃないの?

そう思いますよね。

 

何故そんなことになったのか?

寛解(≒完治)以前に中途半端に活動を再開すると、どんな手痛いダメージを喰らうのか?

 

私の痛い実例を紹介したいと思います。

失敗談って細部にリアリティーが宿る。 

鬱闘病の苦しさがイメージし易いように、ディテール細かい描写を心掛けました。

 

長文ですが、おつきあいください

 

 

鬱発症を自覚(2/23)してからの一か月は楽でした。

 

いや、この時期の不安感情の強度、ポップアップは凄かったですよ。

ただ私は過去にも2回鬱闘病してるんで、この不安感情は2~3倍モード期(詳細)にはつきものの衝動にすぎないとわかっています。

なんで負のサイクルに陥ることはなく、やり過ごすことができました。(経験者の強みですね)

 

が、そろそろ寛解してもいいのに、全然その兆しが見えない頃から焦りが生じ(3月下旬)、

緊急カウンセリングを予約しました(4/3の枠が取れた)

 

カウセ直前の4月1日。 頂き女子りりちゃんがヤクザに取り込まれてしまったというtweetが投稿されました。

 

初期からのりりちゃんフォロワーである私はこの事にションクを受け、その2日後の駅前アジトで緊急討論会を開催することをよびかけました。

(イベントを打てた=一定、鬱が回復していた証拠です。3月頭ならこんな元気はなかった)

 

 

■4月3日のスケジュール

 

同日は大忙しの1日となりました。

 

13時~ カウンセリング

14~17時、カウンセリングの内容に興奮し、その事をBLOGに執筆(こちら

19~22時半、りりちゃん討論会

23~朝5時、討論会参加者のO氏が自宅に来て、ずっと議論

 

その翌々日

2万円する服を討論会場に置き忘れていた事に気が付く。

直ちに現場に行き、周辺を捜索。警察やJRなどに遺失届を提出。

討論会参加メンバー全員に「服について覚えてないか」を問い合わせ。

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自分は鬱になると「貧困妄想」の症状が強まります。

なので2万円の服の紛失は、一般人が50万円紛失したくらいのショックを受けました。

 

討論会の後に一気にメンタルがやばくなってしまいました。

具体的には四六時中、服について考えてしまいます。 凡ミスをした自分をさいなみ続けます。

起床と同時に、警察から発見の連絡が届いていないかスマホで調べたり。大声でワーッと叫んだりの繰り返しです。


 

■紛失ショックの原因とは

 

因果関係としては服を紛失したからメンタルが悪化したように見えますが、実は違います。

 

服紛失のショックがこんなに大きくなったのは、4月3日に18時間連続で活発に活動したせいです。

特にOさんと8時間も議論をしたのがまずかった。

内容は有意義で建設的な議論でしたよ。

 

ですが自分は同日まで5週間に渡って、毎日23時間布団の上で過ごしてるんです。

討論やBLOG執筆の興奮で一時的に麻痺しているだけで、完全に体力の限界を越えていました。

 

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服を紛失したのも、疲労のステージが関係しています。

3倍モードになると、人間はミスが増える。1倍モードでは当たり前にできていることができなくなる。

 

疲労が蓄積すると、失ったものに対するショックを通常時の2~3倍強く感じるようになってます。

 

これらのコンボで、服紛失で大ダメージを受けたわけです。

(1日に全てが重なったのが特にまずかった)

 

ちなみにその6日後の4月9日には再びOさんとアジト → 朝5時まで9時間議論してしまいました。

 

このことを後にカウンセラーに報告したところ 「この1週間の活動で、一か月の自宅入院の効果が吹き飛んだ」と診断されました。

 

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■今度こそ治ったっしょ!

 

ゴールデンウィークになって、ようやく起床時に不安感情のない晴れやかな目覚めを感じる日々が戻ってきました。

「さすがに治ったでしょ!」ということでカウセを申込

 

ところがカウンセラーからの返事は 「今、カウセやってもあんま効果ないと思うよ」

 


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俺「俺のリポート読んでから判断して下さいよ」

俺「こんなに元気のに休み続けるのは苦しい。先生、俺をギャフンと言わせて下さい。じゃないとこれ以上自宅入院続ける気になれないので」

 

カ「ならしゃーなしやね。5/22なら空いてるよ」

 

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まったくもー!

先生は気やすく「一か月休め」 って言うけど、その1か月がどれだけ長く耐え難いか、、、。

俺は先生のこと信じてるから、助言を素直に聞いてるけど、他のクライアントだったら、絶対にいうことを聴かないで活動再開してるよ!

俺も調子にのっていたんでしょーね。

直後の5月12、15日に友人を自宅に誘って、19~朝5時まで飲みました(アルコールは少量)。

 

2回目の朝5時は疲れ果てたのを覚えています。

ソファで話すのも辛くて、途中からベッドで横になって会話を続けました。

 

ちなみに疲労のセンサーが鈍感な俺が明確な疲れを感じるのって、かなーり疲れたことを意味します。

 

 

■散歩の楽しさに目覚める

 

カウセ前々日、久しぶりに散歩をしました。

先生には「刺激の強い趣味は我慢して。極力刺激の少ない趣味を見つけなさい」と助言されてるからです。 2025年の春は自分にはなかったも同然です。 ここまでずっとひきこもっていましたが、外に出る気になったことも回復の証でしょう。

 

商店街にこんな店があったっけ!

あっ、オリジンだ。

オリジン弁当に10年ぶりに入店しました。

前回入店時は欲しい量だけパックにとって計り売りしていたたのが、全てパックに「個包装」されていた。

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スーパーの試食コーナーも姿を消してしまいました。

リスク回避、安全重視の流れで風景は変わっている。(悪い方に)

 

 

5月の太陽、公園の木々が風にそよぐ姿が美しい。

久しぶりの外の世界が輝いてみえます。

街を歩く人の姿を見るだけでワクワクが収まらない。

自分のモノの感じ方が明らかに変わった感覚があります。

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先生に俺のこの状態を説明すれば、活動再開のOKでるやろ!

 

 

 

■2回目のカウセ (5/22)

 

俺「近況報告を読んでどう思いました?もう完治してますよね!」


「もう一か月自宅入院を続けたほうがいい」

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俺「(ガーン)今回はなんでそんなに回復が遅いの?前回は50日で復帰できたじゃん」


カ「鬱の回復って、毎回同じじゃないんだよ」


俺「今回時間が長くかかってる理由教えて」


カ「リポートを読んだけど、、、これで十分な休みがとれてるっていえるかな?」


俺「、、、俺が週1でアジトに顔を出してる事を問題にしてるんですか?」


カ「君はストレスになる事さえ避ければ良いと思ってるみたいだけど、楽しい事もエネルギーを使うんんだよ。楽しい事も我慢するのが自宅入院

カ「君は4時間議論するのは当たり前と思ってるみたいだけど、普通の人が4時間議論したら、ぐったりして当たり前」


俺「ならばアジト参加を1回2時間に減らすのはどう?」


カ「君が一刻も早く寛解したいなら、エネルギーがかかることを全くやらないのがベスト。

どうしても、ちょこちょこやりたいのなら、回復が遅くなるデメリット(確率)と日々を楽に過ごすメリットのバランスを自分で取るしかない。

いずれにしても確率でしかないので、どんな過ごし方をしても100%正解っていうことはない。」

 

俺「こんなに元気なのに入院してるの辛いっす」

「最近散歩が楽しくなってきました。登山とかどうですか?議論する訳じゃないからストレスもないでしょ」


カ「どれくらいの規模?」


俺「高尾山クラス。4~5時間かな」


カ「あのね、、、。登山はかなりエネルギー使う。身体的疲労も鬱の回復を遅らせる」

 

過去の闘病経験から休息の価値は理解しているつもりですが、、、

ここまでの3か月も地獄のように長かった。 このカウセまでと思って耐えてきたのに、更に一か月先延ばしかよ、、、


 

■アジトに仁義を切りに行く (5/23)
 

その翌日がちょうど金曜でした。

駅前アジトに出席し、「治療に専念したいので当分欠席する」事を伝えました。

LINEで欠席を報告する事もできましたが、自分はWEB上で「毎週金曜新宿で出会える活動家」と宣言しています。

ケジメをつけないとセルフイメージがダダ下がって、おちおち休めないと思ったからです。

運悪くその日はアキノリ将軍未満のアジト初登場の日でした。

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将軍「これから毎週アジト来ますよ」

将軍「学対さんと話したいと思っていたんですよー」

 

2倍モードの時って、失うことを恐れる感情が強まります。

俺がいない間に「アジトを乗っ取られるのではないか?」

しょーもない感情が去来します。

しばらく会えない以上、最低限の話はしておかないと、、、。

 

が、カウンセラーには「刺激を抑えないと回復は遅れる」と指示されているのに、議論はエキサイトする一方。

ドンドン指示に反する状態になってしまって。自分の声もドンドン尖っていきました。

 

俺が一番キチンと話がしたいんだよ!!

と思いながら、早めにアジトを後にしました。

 

この時が一番惨めだったな。

 

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■大学を人民に解放せよ!

 

高ぶった感情をBLOG執筆にぶつけようかと思いましたが、前回それでエネルギーを使ってリバウンドを喰らったので我慢しました。

しかしカウセって受けるだけで精神が高ぶってしまうんですよね。 プチ躁モードが収まりません。

 

そこで「静かな趣味」としてカウンセラーに認められている散歩で発散する事にしました。

 

カウセ翌日は浅草まで歩きました。

散歩ルート上に「弓の専門店」があります。 これまで入ろうと思った事もない店に入って、弓グッズの構造や、値段を調べたり、

音楽教室に「無料」の文字を見つけて、「ドラムのレッスン」を受けました。 うーん!いい感じじゃん。

 

その翌日は池袋まで歩きました。

カウセで感情が高ぶってるせいか、これまで視野に入っても気にも留めなかったものが新鮮に感じられます。

不安感情はなく、ポジティブな発想がどんどん湧いてきます。


自宅から池袋への途中にお茶の水女子大、日本女子大、中大、拓殖大があります。

いずれも2001年に新勧時期にキャンパス内でビラまきをした大学です。

どれだけ変化があったか見てみよう。

24年前のサークル棟の雰囲気は今でもはっきり覚えています。

お茶の水女子大

正門で警備員にブロックされ入れず。男子禁制にルール変更との旨。

 

拓殖大=正門前に部外者禁止の張り紙。気にせず侵入。

汚かったサークル棟は一掃されています。全ての部屋に鍵がかかっていて、平日夕方なのに人の気配はしません。

 

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てかなんでカウンセラーに刺激のない楽しさを見つけろと言われているのに、こんなスパイまがいな事をやってるんだろう?

警備員が駆け寄って、追い出されたら、鬱回復が数日遅れるのではないか?

 

頭ではわかってるんですが「管理強化」の兆しを発見すると、体制への反発心が頭をもたげてくる。

しばらく刺激のない生活を送ってきたから、普段以上に興奮してしまう、

 

自分は過去にリスクをギリギリのところで回避してきた事が、自信の根拠になっている。

ギリギリを攻めて無事に帰還することで、目減りした自信を回復したいという欲望、、、。

 

とりまトラブルにはならずに脱出に成功。

 

学生街を抜けて池袋に到着。

繁華街を歩くと、インバウンド向けの値段表も同時に目に入ってくる。

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その度に「こんなに高いの!」というショックを受け、物価高の行く末を考えてしまいます。 (自分は鬱になると貧困妄想が加速する)

駄目だ、繁華街は心静かに歩くことはできない。

 

 

■貧乏旅行へのあこがれ

 

そうだ。平地を歩くだけなら、身体的疲労は少ない。値段表も目に入らない

 

 

ロングトレイルとは: 長距離を歩くことを目的とした道(トレイル)のこと。

山頂を目指す登山とは異なり、自然や文化、歴史に触れながら、歩くことを楽しむ旅を指します

 

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岩手の三陸海岸の「みちのく潮風トレイル

あそこは平坦だから、歩いても疲れないんじゃないか。

 

ヒッチハイクで往復すれば交通費はかからない。

テントかついで三陸海岸の歩行者専用道を4~5時間歩くだけなら、そこまで疲れないし、お金もかからないのでは。

 

空想は広がっていきます。

図書館で、本屋で、ロングトレイルに関する書籍を読みまくる。

疲労を溜めない範囲でも、楽しめることはあるはずだ。

未知の場所で歩きながら思考を深めれば、カウンセラーが指定した期間が終わり次第、何をしたいかのビジョンが見えるのではないか。

 

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カウンセラーに休めって言われてるんだから、じっとしてろ! そう思ってんじゃないですか?

 

既にうつ闘病3か月経過、思い付く退屈しのぎは一通りやり尽くしました。

身体の内側からはエネルギーが溢れています。

これ以上、退屈に耐えられる気がしなくって、、、

 

「疲労を溜めずに楽しめるもの」

探せば抜け道が見つかるのでは、、、、 悪あがきをしないではいられませんでした。

 


 

■地形オタクの小旅行

 

その翌日。

いきなりロングトレイルは体力面で不安があります。

少しづつ距離を伸ばそう。

東京の地図を1時間眺め、疲れすぎず、金を使わず、どこが一番ワクワクするかを考えました。

与えられた条件の中で、可能性を限界まで追求するのが俺という人間なんだ。

 

自分は地理オタク、特に地形オタクなので、特殊な地形を見るだけでワクワクできるし、都市開発の歴史的経緯を想像するのも好き。

自宅から行ける範囲の特殊地形というと東京都北区の滝野川だ!

 

その川沿いを散策しよう!

 

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訪れた同川は都会ならでは高い壁(8~10m)と柵で仕切られていました。

子供が川に落ちて事故になったら、行政が責任を問われるからということでしょうか。

見てると段々むかついてきました。

子供をありのままの自然から隔離し、安全な公園に囲い込むから、家畜化された人間が量産されるんじゃないか。

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自分は小学校時代、故郷の川で遊ぶのが常でした。

川のほとりに降りて手を水でぬらしたり、船を浮かばせたり、ダムを作ったり、平べったい石を投げて水切りをしてたり。

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川ぞい歩き。

最初は面白いかったけど、整備された自然はすぐに飽きてきます。

 

都会のオアシス。 水面の僅か上をシラサギが飛び交っている。

見たい。

あの鳥を至近距離で見たい。

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■写真(↓)の河川敷に降りる

川べりをしばらく歩くと、8m下の水面に降りる階段がありました。

 

階段の手前に柵はありますが、越えるのは難しくなさそう。

河川敷を歩いていけば、上にあがれる階段にぶつかるだろう。

工事関係者や、行政の職員以外、降りることのない水際を歩いてみるか。

 

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河川敷に降りた途端、ずっころげた。

河川敷は石畳で、コケに覆われぬめっていました。

その日の俺の靴はサンダル。最悪の組み合わせ。

だけど地上に上がろうとは思わなかった。

 

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一歩一歩慎重に足を運ぶ。

「刺激の少ない趣味を見つけろ」と助言されてる立場。

転んでずぶ濡れになれば、回復が1週間伸びるかもしれない 慎重に、慎重に。
■垂直のガケを登る

 

15分歩くと、川が横一杯に広がり、河川敷がなくなった。

そこに緊急用と思われる埋め込み式のハシゴがあった。

写真は斜めの壁だけど、そこは垂直の壁。

10m上がどうなっているかは見えない。

 

 

ぬかるんだ道をまた15分かけて戻りたくない。

ハシゴを登れば外にでれるやろ。

 

一歩一歩慎重に上る

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堕ちたら死にはしないが、けがをするのは間違いない。

ようやく頂上にのぼると、更に身長を越える金網がそびえていた。

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サンダルを柵越しに投げて、靴下で金網が越えられるか。

 

びみょい

もし乗り越えられなかったら、靴下でぬめった苔の道を戻る羽目になる

 

戻ろう。

 

一歩一歩慎重に。

行きはなんともなかったのに、突然身体がガタガタと震えだした。

時々、膝がカクンと抜けるような感覚。

 

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俺は何をやってるんだろう

 

安静に休むはずが、いつの間にか、生命の危機に脅かされている。

 

万が一事故れば、回復は数か月遅れるだろう。

 

自分という人間は、どこまでリスクが取れるかギリギリまで攻めるのが好きだ

今は我慢し続けているストレスが変な形で噴出してしまってる。

 

カウンセラーがカウンセリング開催に否定的だったのも、こうなるのが見えていたからだろう。

カウセで興奮した結果、強い刺激を求めることになってしまった。

 

いや、今はそんな事を考えるべきではない。

何も考えるな。

「三点支持」で、はしごをしっかりつかめ。

 

なんとか河川敷に無事降り立つことができました。

心臓がバクバク鳴っていた。

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ぬかるんだコケ道を15分歩き、往路でずっころげた場所を越えて、なんとか地上に戻った。

 

このショックが小さなものでありますように、

そう願った。

 

 

痛い目を見たことで、この日以後、抜け道を探す悪あがきは収まりました。

 

自分のやりたいようにしても今はロクなことにならない。

それでなくても目減りしていた自信が更にダメージを受けました。

 

しばらくは、感情の高ぶりを鎮めることに専心。

カウンセラーがOKを出すまでは、行動そてもロクなことにならないと肝に銘じました。

 

その後は、例えば面白い本を読んでいても、疲労を感じたら、続きを読まずに明かりを落として眠りにつく「入院」生活に戻りました。

 

そんな風に新しいバランスを少しづつ整えていったのです。

 

 

■不安感情の鎮静

 

6月8日朝

夢から覚めた。

あー面白い夢だったな!!

夢の記憶を味わおう。

 

あれ!?

いつもの寝起きと違う!!

いつもの不安感情が消えています。

部屋の外から響く静かな低音が耳に心地よい。


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いつも不安に感じていることについて思い出してみる。

悩みの種に触れても、不安な感情が湧いてこない。

「モノの感じ方」が変わっている!

 

鬱は一直線に回復するものではなく、波がある。

ぶり返しもあるので、治ったと思うと揺り戻しでガッカリする事になるかも。

もうしばらく様子をみよう。

 

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3日間ほど良い状態が続きました。

モノの感じ方が変わったので、読書もグングン進みます。 自分に対し厳しい事を書いている本も読んでも不安を感じません。

 

もともと闘病の目的は1倍モードに戻した時に、運動へのモチベが冷めるか冷めないかを判断したいというものでした。

2倍モードの時は運動について考えてもいい方向にいくわけがないので、一切考えない事にしていました。

 

そろそろ運動について心の中で触ってみよう。

「あれをやりたい」

「あの時、なぜこんな風にやらなかったんだろう」

とワクワクが収まりません。

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この感じだと、「運動やっぱやーめた」に変わることはなさそうだ。

1倍モードに戻った自分は、ハイリスクハイリターンの人生を選びとろうとしている

今回、鬱の辛さを散々味わったから、再発回避の為にローリスクな人生を選ぶかと思った。

だけど、そうはならなかった!!

 

これまでは怖いと思ってきたことを怖いと感じずに見つめられることができる!

 

 

■アジト復帰について悩む

 

カウンセラーには「6月一杯休め」と指示されてますが、身体がうずいてうずいて、我慢できそうにありません。

早速、カウンセラーにメールしました。

 

アジトも休んで完全な自宅入院を3週間過ごしたら、モノの感じ方が明らかに変わりました。

3日経過観察しましたが、不安感情のぶり返しはありません。治ったと思います。

にも関わらず、引き続き6月一杯は安静にした方が良いのですか?

 

回答

「気分の波は、数日で確認できるものではないので、やはり6月中はお休みできた方が、その後の活動がしやすくなると思います」

 

うーん。

心も体もはちきれんばかりで、今日もずっと家にいたら頭がおかしくなりそう。

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6月第3週のアジト開催当日朝から「行く」「行かない」を悩み続けました。

答えを求めてカウンセラーの著書を読みなおしました。

するとその中にこんな文章を見つけました

 

> 我慢することでストレスが溜め過ぎるなら感情に従うのも良い

 

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迷ったけど、今日はアジトに顔を出そう。

行く行かないの悩みでエネルギ-を使うなら、何も考えずにエイヤって答えを出したほうがいい。

 

3週間誰とも会ってないから、ちょっとした刺激に10倍楽しさを感じるかもしれない。

だから余りに楽しすぎた場合は、早めに引き上げる。

復帰と言っても、完全復帰はしない。

気持ちは今すぐ全力で走り出したいけど、先生がいうように6月一杯は議論では積極的な発言はしない。聞き役に徹する。

ありとあらゆる創意工夫は「我慢」する。


 

■参加後のリバウンド

 

参加当日はとても楽しかったのですが、その後3日間ほど不安感情が戻ってきました。

3週間誰とも会ってなかっていたので、その反動でちょっとしたことに興奮して、あっという間にエネルギーがショートしてしまったようです。

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不安感情が収まるのに3日かかりました。

 

翌週の金曜日はもともと参加者が少ないのが見えている会でした。

不安のリバウンドは翌日だけでした。

 

その翌週もアジト参加(6/29)

ついにアジト翌日のリバウンドは発生しませんでした。


 

■やっと!~活動解禁

 

7月2日のカウセで活動解禁の許しがでました。

 

俺「本音では本当はまだ一か月休んでから、活動再開させた方が低リスクと思ってたりしませんか?」


カ「いや今が再開すべき時期だ。失敗することもあるだろう。ここから先は現実と格闘しながらバランスを掴んでいきなさい。」

「20代ならもっと休んでもいいけど、君の年齢ではこれ以上休んでも、ステージが下がるわけではない」

「数値で例えると20代は1.0倍モードまで下がるけど、君の年齢では1.5倍モード以下には下がらないんだ」

 

カ「限られたエネルギーを効率的に使いなさい」

俺「先生のいう効率的なエネルギーの使い方がわかりません」

「運動はビジネスではないから。無駄と思われる議論を数時間やって、初めて見えてくる事ってあるんです」

「できることといったら1時間連続で議論しないことでしょうか。1時間毎にアラームをセットして、鳴る度に5分休憩して、頭がヒートアップするのはやろうと思います」


カ「そうそう。実践の中で使えるメソッドを開発するんだ」

「運動は膨大なエネルギーを活動を必要とする世界。そこで君が生きたいなら、疲労を溜めない工夫が必須」


カ「君は佐々木朗希タイプ。瞬間的に膨大なエネルギーを使うことができる」

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「君は160キロの球を投げられる。160は気持ちいい。120キロを投げてもつまらない」

「でも君のタンクは政治家と比べると小さい。だから球数制限しないと鬱になる」

 

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その翌日、この記事で詳述した「毎日アジト開催しなければならない衝動」に襲われました。

 

俺「『エネルギーを効率的に使う』の意味がわかりました」

「『今すぐやらなければならない』と焦ることで、エネルギーを大量に消耗してる事に気が付きました」

「この衝動は余りに強すぎて、簡単に否定することはできません」

「せいぜい3割減が限界でしょう。3割減するだけでもかなり改善できそう」

 

カ「その認識で合ってる!」

 

 


■鬱になって良かった!

 

本当に辛い4か月間でしたが、辛さが喉元を過ぎてしまった現時点では、鬱になって良かったと思っています。

4か月も地獄を彷徨ったからこそ、もう二度とこんな失敗をするものかとの教訓が胸に刻まれたので。

 

それでも時間が経つと、記憶は薄れ、疲労の蓄積に麻痺してしまう事は十分考えられます。

 

だから、記憶が鮮明な今。このBLOGを書いているのです!

 

書くことで思考は整理されるし、世間に公言した手前、自分の発言に縛られる事になるので。

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■うつの治療は「急がば回れ」

「治りきっていない段階(2倍モード)で活動再開すると、だいたいロクなことはない」のが伝わりましたでしょうか。

 

周りにいる2~3倍モードの人みてると、だいたい同じ失敗をヤラかしてます。

でもね仕方ないんですよ。

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学校や会社を休むと暇になります。若いと回復力も大きいです。

3倍モードから2倍モードに復帰すると、やりたいことはできるようになります。

この段階は3倍の時は麻痺していた、寂しさや退屈さを2~3倍強く感じるようになります。

とても我慢できないですよ! ただ2倍モードの活動って、ネガティブ感情と疲労を2倍感受する事になるので、上手くいかないことが多いのです。

 また2倍モードでは自己肯定感は低いです。

惨めな自分から気を紛らわすためにお酒の力に頼る。その瞬間はいいけど、アルコールを分解するのにもエネルギーを使います。

こんな具合でキリがありません。

 

休息をとれば治る。

だけどその休息を取るってことがいかに難しいか、今回の記事で少しでも伝わったでしょうか。

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もしこの記事を読んで「自宅入院」に取り組んでみようと思ったあなた!

 

もし途中でくじけそうになったら、俺と会ったことがある人なら相談にのります。俺のXからDM下さい。


 

 

■忙しさに酔っている方へ

運動界隈にはこーいう方も沢山います。

名前をあげたいのをグっと我慢しています。

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限界まで自分を追い込んで、活動をやりきるのって確かに快感なんですよ!

人生人それぞれだから、他人が踏み込むのは僭越とわかっています。

余計なお世話ではあるのですが、一度1か月ほど活動を休んで、1倍モードに戻してから活動することの気持ち良さを味わってほしいと思います。

 

Tweetから身体の悲鳴が聞こえてくるって人、結構います。

 

 

■参考書籍3冊紹介

 

休むことに勇気が持てない段階の人向け(文章がとにかく読みやすい)


 

1~3倍モード、それぞれの段階でできる事できない事を整理して解説している


 

自宅入院中の苦しくなったら読むと楽になる本~うつ闘病の全プロセスを患者本人の記録を元に再構成した作品。もう少しで治るって段階でも、繰り返し不安が襲ってくることが生々しく描かれている。そして明けない夜がないことも!

私はこの本を10回以上読みました。

 


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