鬱発症40日目。なかなか治らないので心理カウンセリングを受けてみた ~ その一問一答
- tp278442
- 4月3日
- 読了時間: 10分
更新日:7月10日
今年の2月10日、関西に3泊4日のYOUTUBE撮影出張から帰京すると、極度の脱力感に襲われた。
一刻も早くベッドに倒れ込みたい。(千坂恭二、ガンリン、ばかでかい愛、他1名出演。まだ公開してない)
1日18時間でも寝れてしまう。
ハードな旅行だったので一時的な疲労だと思っていたのだけど、、、。
動画の編集作業はバカでかい愛さんが引き受けてくれた。
信頼にこたえるためには、いつまでも放置する訳にはいかない。
さぼっている罪悪感に苛まされた挙句、重い腰をあげて何とか自分担当の作業をやりきった。
一度作業を辞めたら、二度とPCの前に座れない気がして、18時間連続作業してなんかとやりきった。
その後倒れるように寝た。
これが2月15日、作業が終わってから一週間は、眠れる森の美女じゃないかってくらいこんこんと寝た。 LINE通知を開くのが怖く、家の掃除もしたくない → その後一か月一度も洗濯も、掃除もしなかった。
2月23日、気合の入ったデートだったのだけど、自分のトークがびっくりする程つまらない。
あれ?なんでこんなに頭が回らないんだろう?
鬱を発症すると、これまでは当たり前にできていた事もミスるようになるのを自分は経験則で知っている。 発症してしまった
鬱発症してしまったからは仕方がない。
今回は重度になる前に軽度の段階で発症に気が付いた。
早期に回復できるはず、、、、
その日から40日が経過した。
休息初期は安心してオフを満喫できた。が、一か月経過し、回復の兆しがない事に徐々に焦り始める。
学対の活動を開始した10月からの4か月。疲労が蓄積しないように慎重に配慮してきた筈なのに
どう考えても計算が合わない。
自分のメンターのカウンセラーにカウンセリングをお願いした。
カウンセリングは30分1万円。 限られた時間を最大限有効に使う為、自分はカウンセリングに挑む前は長文の近況リポートを執筆し、事前に提出するのが常だ。
今回は1万字のリポートは2万字に及んだ。学対の活動の推移と、その折々の自分の心情を正確に報告した。
「躁発症からの鬱転」は初めてのケースで、それについての仮説も送った。
本日13時がカウセだった。
先生とのカウセは通算23回目である。
一般的なカウンセリングでは、カウンセラーは患者に対する「傾聴」に神経を注ぐものだ。
私は貧乏性なので、第2回目のカウンセリングで
「先生、僕に対しては傾聴とかしないでいいです。僕は疑問点を徹底してつっこむので、時間が許す限りディベートしましょう」とリクエストした。
リポートの末尾には「本日話したいことリスト」を明記し、優先順位順に並べてある
今回はいつものカウセと異なり、先生が一方的に話し始めた。
カウンセラー(以下、カ)
「学対君は自分が双極性障害だと考えているようだけど、違う。
君の場合、標準のエネルギー出力量が異常に高すぎるのさ。あまりに高過ぎて、他人には躁に見えるけどね。
でも君にとってはその出力が普通。だけどタンクのサイズは小さい。強度の強い活動は長続きしない。タンクが空になると鬱の症状を呈する(以前の分析と若干違っている。つきあいが深いので分析も深まってきた)」
「政治家の中にはタンクもでかい人もいるけどな。君は違う」
「メジャーに移籍した佐々木朗希タイプ。時速160キロの球を投げると気持ちいいよな。でも持続できるのは1試合50球だけなんだよ。それを続けると肩を壊す。自分ではまだまだ投げられると思っているし、疲れも感じていないけど、セーブする事を覚えないといけない」
「既に何度もいってるから耳にタコだろうけど、鬱には『エネルギー保存の法則』が適用される。疲労が溜まれば鬱を発症するし、疲れが抜ければ自然に元気になる」
俺「でも俺この4カ月間、躁を自覚していたので、疲労蓄積に注意してこれまで以上に休息をとる事に配慮してましたよ」
「学対というのは、若手と二人三脚の活動だから。自分一人で突っ走らないように、我慢我慢と言い聞かせてました」
カ「その我慢がストレスだったんだよ( ̄▽ ̄)」 「(リポートにあった)●●も相当なパワー使う行動だし、◆◆も滅茶苦茶気を遣ったでしょ。普段気遣いとかしない君が、急に気遣いするようになればそれは人の何倍もストレスなの」
「YOUTUBE撮影旅行の報告も読んだよ。面識の薄い5人と一緒に泊って、作品を作るってハンパないエネルギーだよ。鬱になって当然だよ。撮影は普段使わないような気合をいれたでしょ」
俺「我慢もストレスかー。でもYOUTUBERとかそれが日常じゃないですか?」
カ「YOUTUBERは激職ですよ。俺のクライアントにも沢山いるけど、若くてエネルギーある人でもほとんどが2年で燃え尽きる」
俺「たった三日間ですよ」
カ「初めての経験だろ。初めての活動はエネルギー使うんだよ。それに君は1月時点で相当疲労を溜めていたとみた」
俺「学対以前の活動のほうが身心ともに過酷でしたよ、それと比較したらたいしたことがないし。同じ50代でも俺より働いてるビジネスマンは沢山いる」
カ「以前の活動は何年続けたんだっけ?」
俺「丸8年です」
カ「慣れがあるとハードでも、新しい事の割合が僅かだと人はそこまで疲労しない。君のリポートを見たけど、約20年ぶりの異業種参入だった訳でしょ。舐めたらいけん」
(先生との長いつきあいの中で先生の分析に誤りがなかった事を自分は知っている。にわかには受け入れがたいけど、きっとそうなんだろう)
俺「今回の鬱完治にはあとどれくらいかかるんですか?」
カ「オフ突入のは2月半ばか、、、、丸3か月。ゴールデンウィーク明けがめど。それまではできるだけ何も考えない事。堂々とダラダラしてなさい」
「今、悩んだり、不安から行動を起こすと、完治を遅らせる事にしかならない」
俺「前回の鬱は50日で完治したのになんで? 前回の鬱発症時のほうが症状は重かったじゃないですか?」
カ「前回と同じ症状だから、同じ期間で治ると考えるな。
君は歳をとっている。歳を取ればエネルギー充電にもより時間がかかるんよ」
俺「この自堕落な生活を連休まで続けろっていうんですか?」
カ「そう! 義務感やイヤイヤな気持ちで行う活動ではなく、心からやりたいと心から衝動が付き上がる時期がくる、焦らずその時まで待ちなさい」
俺「エネルギー使い過ぎで1年に2回も3か月も休む羽目になるとか、余りにも燃費が悪すぎて絶望します」
「エネルギーが回復して、俺にとって通常モードになると、また人生がバラ色に見えるんですよね。そしたら抑えろと言われてもハッスルしちゃいますよ」
「秋も頑張り過ぎに注意してました。これ以上、何をセーブしろというの?」
カ「よく見ればもっと手を抜けた場面があった筈。50球全て160キロで仕留める必要はなかったよね。陰核派との共同活動でも、手を抜いても良かった活動があったでしょ。全力を尽くすのは肝心要のポイントだけにする。
そろそろそういう使い分けに真剣に取り組むべき」
俺「明日、りりちゃんについて議論する緊急討論会を企画したんです。これって大丈夫かな?」
カ「完治前に活動するとロクなことがないんだけどね、、、呼びかけてしまってるみたいだし、辞めろとは言わないけど、くれぐれも活発な言動は慎むこと」
俺「先生に送ったリポ―トを親友にも送って、3時間議論したんですよ。そしたら自分の方向性が見えてきました」
「学対というコンセプトはともすれば『他人の褌で相撲を取る』に陥りがち。自分に足りなかったのは、自らビラを書いて、路上でまいて、人を集まることをよびかける事。回復したらそれに挑戦したい」
カ「ビラとか今の時代には受けないんちゃうか。
君の人をまきこむ力は俺も認めるが、時代に逆行したやりかたは勧めない。マーケティングをもっと勉強するべきではないか」
「今回撮影した動画もいい内容なのだとは思うが、いい内容だからバズる訳ではない。君ならその業界の人に学んで、ばずるハウツーに習熟することはできるはずだ」
俺「ネットでの呼びかけだけでは、運動は立ち上がりませんよ。
自分が他者に対し、差別化できる優位性はフェイスTOフェイスの運動しかありません」
カ「そんなことはないと思うけどなあ。時代は変わるよ」
俺「でも自分の成功体験はそこにしかない」
「確かにイベント企画運営のビジネス会社を15年経営した実績はあります。でも事業の中で自分は腐り続けていたんです。お金は稼げても自分は不幸になった。ビジネスを目指せばそのトラウマを繰り返すことにしかならない気がする」
カ「なるほどね」
「鬱転してしまったけど、学対の4か月の実験で得たものは多いはず」
「何が正解は実際にやってみるしかわかんないんだ」
俺「ビラまきもそうですね。やってみて駄目ならそれに固執せず、引き上げる。試すっていうスタンスでやってみます」
カ「そうそう」
俺「貯金が●万円を切りました。あと●年でこの無職生活は辞めなければいけません。
普通の人は働くのが当たり前ですが、自分は20代から働かずに生きる生き方を習得してしまって。
自分らしい生き方とは、一発逆転狙いな人生の気がするのです。
貯金が0になるまで、大穴狙いで行きたい。
また『新しい事に取り組むとエネルギーを一気に使う』というなら、バイトとか始めてしまうと自己肯定感が下がって、鬱再発を近づける恐れを感じます。鬱治療の観点からすると、働くことの長所短所を指摘下さい」
カ「稼ぎがないというのは不安感の通奏低音として流れ続けている訳。つまり不安によるエネルギー消費がずっと続く。
月に10万でも収入があれば不安は逓減されるのは事実。ただし労働開始でどれくらい疲労がたまるかは職場環境にもよる。ケースバイケース」
「そろそろ時間だよ」
俺「最後に。リポートにも書いたけど、運動界隈の若者の病んでいる率が異常に高いんですよ。これは運動界隈の特殊性ですかね?」
「先生は40年に渡って日本人のメンタルヘルスをウォッチし続けている。コロナ時は鬱患者が●%に増えたとBLOGに書いてましたよね。運動界隈以外も日本の青年層のメンタルが悪化してる傾向を感じますか?」
カ「君のリポートは興味深く読んだよ。私の印象では日本人青年のメンタルヘルスは特に悪化していない。心療内科に通う=メンタルの悪化ではない。処方薬が一般化したというだけだから。
運動界隈の特殊性じゃないかな。50年前、俺が学生の時はメンタルが健康な学生が運動に流れるルートがあった。しかし今は社会との間でストレスを著しく感じる層の若者しか運動に流れこまないんじゃないかな」
「だから青年運動を再興しようなんて君の野望はドンキホーテだと思うよw」
「時間だから今日はここまで」
時間を5分オーバー
私のメンターとのカウンセリングはこんな感じ。
世間一般のカウセとは大違いだけど、こうなるまでには23回のディベートの積み重ねがある。
先生もそこまで踏み込んで発言するか、俺も先生の発言をどこまで深刻に受け止めるべきかがアウンの呼吸でわかっている
これまで多くの若者に私のカウンセラーの受診を勧めてきたけど、1時間1万円という料金がネックのようだ。
一度受けても、だいたい二回目が続かない。
財政に余裕がないなら仕方がない。
ドケチな俺が1万円払って23回も受けているのは、先生のカウセはそれだけの価値があると思うから。
もし先生のカウセを受けていなかったら、私は人生の迷子になって、この10年間で鬱でウダウダしていた年月は2倍になっていたと思う。心が元気な時間を買うのに23万円を高いと考えるか安いと考えるか。
お金持ちは羨ましいって思う。
必要かもしれないサービスを受けるか悩んだ時に、お金で迷うことがないから。
鬱や精神の病の一番勿体ない点は、堂々巡りで無駄な時間を費やす点だと思うから。
時間の無駄が小さくできれば、より多くの経験を積める、人間的に成熟できる。
鬱の経験が無駄でないとは言えない。しかしこの道を何度も繰り返してるんだろと思わざるを得ない。
日本で一番予約がとりづらいと言われるマイカウンセラーの名前を知りたい方は私のツイッターからDM下さい。
彼は30冊近く著作も出してて、民法のバラエティーにも準レギュラーででています。
コロナ前は対面だったけど、今はオンラインになってしまった(><)
なんで東京在住でなくても同一条件で受けられます。
最後に
自分は2月までツイッターのプロフ欄に「躁鬱のメカニズムを熟知、鬱を発症するも薬を一切飲まずに最短時間で鬱を寛解」とドヤっていました。
今回、鬱を再発して、一番恥ずかしかったのはそのドヤプロフィール。最短時間で寛解って、年に2回も発症しといて、、、、💦

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