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活動家に必要なもの〜 「キャラパワー」と「決意性」

  • tp278442
  • 1月29日
  • 読了時間: 5分

更新日:9月22日


■「活動家」のグラディエーション


活動家と言っても、関与度合いには3つのステージがある


・リーダー(言い出しっぺ)

・カードル(幹部活動家)

・一般活動家


偉い、または下っ端という話ではない

経験が少ない人間と、運動の展開に責任を持つ人間では関わり方にグラデーションが出るのは当然のことだ



■1,リーダー(言い出しっぺ)


運動(課題の解決)に責任を持つ人


わかりやすい例ではれいわ新撰組の山本太郎

勘違いや思い込みの強さは必須の気質。


リーダーのエネルギー、人間力が良くも悪くも運動の質量を規定する


聖人君子じゃいられない

足りない資質はカードルに補って貰えば良い


必要なのは突破力であり、強引にでも他人を巻き込む力

道のない所に道を作る気概

人徳があればなおよし




■2,カードル(幹部活動家)


主体的に運動に関わる意志を持つ人間。任務を与えたら、一定の仕事を果たせる


故に言い出しっぺに任せきりにせず、リーダーに提案したり批判できる


運動の創成期に必要なのがこのカードルの発掘


カードルを発掘できなければ、メンバーが増えても、リーダーの負担が過重になり行き詰まる




■3,一般活動家


やる気はあるが何をしたら良いかわからない場合が多い

団体メンバーに入る事で、事足りとしがちだ


ヒヨコが卵から孵った瞬間に目に写ったものを真似しがちだから、活動家の育成にはロールモデルが必要だ


0から創意工夫して、運動を組織できる人材は殆どいない


グループの中で揉まれて、少しづつハウツーを会得してく形が一般的だ




■カードルの重要性


先述の通り運動にはカードルの存在が不可欠

が、今時生まれついてのカードルなんて、滅多に存在しない


リーダーは集まった活動家の中から、カードルになりうる素材をpickupし、根気よく育成する必要がある

運動の精髄はつまるところこれ


派手に見える活動はそれじたいに意味があるんじゃなくて、活動を通じてカードルを鍛える事に意味がある


運動に人を集める目的は、その中から数少ないカードルの資質を持つ者を拾いあげる為


上意下達では兵隊は作れてもカードルは作れない


カードルになりえない人間まで育成しようとすると、リーダーは消耗してしまう


優秀なカードルを育成できれば、運動の発展は保証されたようなもの


それこそ彼を地方に送り込めば、数年後に同地方支部は一定の勢力として登場できる


運動の方向性を巡って分裂しなければの話だけど




■強い武将が1人いれば勝てる


エリート主義運動論に見えるかもだけど


人が持つエネルギーの格差はとんでもなく大きく、持って生まれた格差を埋める事は難しい。


左翼運動は「人民」の美名を用いて「一人一人が主人公」的な世界観を語るがどうして


三国志じゃないけど、強い武将が1人いれば兵数が少なくても戦には勝てる


人生経験を通じて掴んだ私の実感だ


キャラパワーが弱い人間が、人間的に価値がないとは言わない


むしろキャラパワーの強い人間は欠陥が多い場合が多い


活動家に対する最高の誉め言葉は

「困った奴だけど使える」


以上、あくまでも「運動発展を至上と考える立場」からの見解だ




■「正しさ」では誰もついて来ない


世の中を良くしたいから運動してる人はこういう見解が腹立たしいかもしれない


私は世の中を良くするより面白くしたい


世の中にはいろんなエンタメが溢れている。そんな中で運動がのさばってくには、エッジを立てる必要がある


正しさには誰も振り向かない


運動のライバル(仮想敵)は自民党や大学当局ではない


ゲームや、TikTokや、スポーツです


それらエンタメより、運動が面白いって事

活動家がキャラパワーで勝ってる事をアピールしなければならない


小さなコップの中で争うことで頭が一杯では、小物にしかなれません


大丈夫


運動にはそれだけの魅力があります


人と人がスクラムを組めば、マジカルな空間が立ち上がる




■やると決めた時に、革命はすでに始まっている


笠井潔はその著書の中で

「革命は過去にあり、今もあり、常にある」というフレーズを引用していた(原典がわからなくなってしまった)


以前は全くその意味がわからなかった


でも、数年運動に専従してその意味がわかった


皆さん、運動って勝利の瞬間が一番面白いって思ってるじゃないか?!


俺が0から立ち上げた運動を振り返って一番楽しかったのは、上手くいかなかった最初の1年だったんだ


苦労ばかりだったけど、見通しがつくようになった運動後期より勃興期が断然楽しかった


当時、信念だけはあった

俺が世界を変える、と


「革命」と言っても、どこからどこまでを革命と呼ぶのか?


運動が高揚し、社会的影響力を得てからか?


私はある運動をやり遂げて気づいた


運動をやると決めた時に,革命は既に始まっていたのだと


革命が敗北に終わったとしても,1人でも革命を信じ続ける人がいる限り,革命はそこに「在る」




■決意と気質を擦り合わせよう


活動家に一番大事な資質は「決意性」だ


今は戦力にならない活動家も「俺はこの世界に骨を埋める」という決意さえ揺るがなければ、数十年後にはカードルやリーダーとして活躍できる


批判されない為の予防線ではない

本当にそう思っています


どんなに意志堅固な人でも、「決意性」が一夜にして形成される事はない


他人に対し宣言して退路を断ち、行動で示す中で、決意は少しずつ凝固していくのだ


もちろん、何でも決意すればいい訳ではない


自分の気質と異なる方向に決意した場合は,無意識がその選択に抵抗を示す


あなたの気質との擦り合わせは大事


行動開始当初は「本当にこの道で良いのか?」


自らに問い続ける事こそ誠実と言えましょう



この本、活動家にも役立つよ↓



 
 
 

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