【書評】「美しく残酷なヒトの本性」と青年運動の歴史的根拠
- tp278442
- 10月5日
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「美しく残酷なヒトの本性~遺伝子、言語、自意識の謎に迫る」長谷川 眞理子 (著) この本は進化生物学から見た人間分析が幹なのだが、私は枝葉末節の下記引用部分を紹介したい。私が唱える「青年運動の優性遺伝子の伝承」とは、左翼学生運動以前に遡れば、江戸期の寺小屋や若衆宿の伝統にまで辿り着く。
> 人間にとって異年齢集団はとても大事で、独自の教育と発展の機会を提供するもの > 大人が権威をもって教えるのではなく、ある程度の経験を積んだお兄さんお姉さんたちが、 > 自分達の考えで、下の子供たちにいろいろなことを教える > 世の中は、そのようにして、大人から子どもに対する正規の教育と、 > 異年齢集団による冒険と、2つの道筋で動いてきたのではないか。
現状、青年の鍛錬は学校と有料の習い事が担っている。しかし、青年の鍛錬は青年自身による自治が最も効果的なのだ。
体制側から教育権を僅かでも奪取することが青年運動の中心課題である。例えば大学自治会再建という形式に絡めとられてはいけない。自治会を再建できなくても、再建運動の中で青年自身による自己鍛錬が再生産されていれば運動としては十分精巧なのである。
ちなみに長谷川 眞理子氏のことはReHacQのこの番組で知った。高橋弘樹氏(リハック)は過去に長谷川 眞理子氏の授業を受講していたらしく、対談での距離感が異常に近い。そのせいもあって長谷川 眞理子氏の人間的魅力がよく描かれた動画となっている。100分を越える番組だが飽きずに見ることができるだろう。
彼女は日本芸術文化振興会理事長を務め、僅か5人しかいない 国家公安委員会委員を10年勤め、科学技術・学術審議会脳科学委員会委員[3]等歴任。権力志向は感じないので、頼まれたら拒めない性格なんだと思う。 エリートに対し妬み嫉みをぶつける人が多いが、長谷川氏が地位を得てる=能力ある人が評価される世の中は捨てたもんじゃない
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