【書評BLOG】「カウンターエリート」
- tp278442
- 7月22日
- 読了時間: 2分
更新日:7月29日
トランプ現象を支えるイーロンマスク、ピーターティール、、、などに「カウンタ-エリート」と命名するのは、著者のハイブリーチな金髪35歳。

自分も「加速主義」などの用語は知ってはいたものの、どの解説が難解過ぎて右から左に抜けて行った。
今回、初めて「そういうことだったのか!」という理解が得られた。とってもわかり易い入門書!!
以下、箇条書きで
・ポピュリズムの切り口からの類書は多いが、「民主主義」「リベラル」「反差別」を疑わない地点から書いているから、取材はしていても外在的批判にすぎないものが多い。
同書は彼らの「反民主主義」「反リベラル」の思想の根っこを、是非は一旦棚に上げて、その内在論理を丁寧にひも解いている。(特にピーターティールの思想)
自分は民主主義は疑ってはいるものの、「多文化主義、多様性」を思想的前提としていた。
それらに対し真正面から批判するロジックには接してこなかったので、思想の土台をグラグラと揺さぶられ、心がざわついた。
雁琳FANの自分は彼が「反WOKE」「文化戦争」とtweetする度にハラハラしていたけど、この本で世界の潮流を理解して納得できるようになった。
雑誌「情況」が路線展開の方向も、この動きを反映したものなのか!
自分のBLOG読者には、自分の思想に親和的な思想に触れるだけでなく、相いれない体制や反革命の側の質の高い著作と格闘して欲しいと思っている。
思想は学ぶものではなく、格闘する中で鍛えるものだから。
その意味でこの本はお勧め。
内容が平易で、何が書いてあるか理解できないということはないから。
著者の石田健氏にとっては初の著書だけど、これから世にでてくる人であるのは間違いない
石田健が登場する動画(街録チャンネル)
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