活動家養成講座・第2回
外山恒一 vs 笘米地 真理 vs 学対
「全国高校生会議の『バイブス』を伝える」
12月15日(日)13~18時@ミズサー
参加資格:現役学生・高校生、25歳以下、外山合宿OBOG。いずれかに該当される方。
それ以外の方は参加をお断りします。
但し、12月3日の時点で集客が悪い場合は参加枠を広げます。その際はここか学対Xアカウントで告知します。
参加費:チャージ+1オーダー
学生、22歳以下はチャージ800円
それ以外はチャージ1500円
■内容
第一部は当日参加する外山合宿OBOGによる現在取り組んでいる活動紹介。
第二部は「青いムーブメント」の一翼を担った「全国高校生会議」の「バイブス」を外山と学対が紹介。
高校生会議の創設メンバーもその主義主張には大きな隔たりがありましたた。
権力や、権威主義に反対する活動家が、意見の相違をどうやってすり合わせて、イベントを決行したのか?
体制の変革を目指す活動家が、無意識では体制的価値観をインストールしてることはよくある話です。
素敵な空間を作る為には、仲が良いだけではやってけません。
体制的価値観をアンインストールし、目指す革命後の人間関係を先取りする為に、会議の面々が相互にどのような要求をつきつけたあったか。
そういった運動のリアリティを伝えなければ、教養強化合宿は完結しません。
■私(学対)がこのイベントを企画した訳
私は外山が17~20代前半当時の活動家仲間。
共に全国高校生会議の立ち上げメンバーです。
私は、彼が0から「外山界隈」を作りあげた彼の地道な活動に感心しています。
(外山界隈についてはこのページの下部を参照)
一方、運動の魅力を外山合宿で学んだ筈なのに、勉強好きな人が多く、具体的アクションを起こす方が少ない印象を受けています。
「知識を伝える事も大事だけど、90年当時の「バイブス」についても伝えたい!」
私が外山に提案し、このイベントを開催することにしました。
「バイブス」といっても、35年前のそれはバイブスという言葉が持つ浮ついた印象とはかけ離れています。
私が伝えたいのは、当時の議論の進め方や、人間関係を作る上で大切にしている価値観です。
例えば過激な主張を唱えていても、その主張を実現する為の行動を行っていない人間は、その矛盾を仲間から問い詰める厳しさが当時はありました。
かくいう私は、当時、人を追及する側ではなく、人から詰められる側でした。
ポール・ニザン
「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」
私が会議の一員として活動していた時期は辛い事の方が多かったです。
「全共闘以後」の249Pでは、高校生会議グループの崩壊が描写されています。外山はその倫理主義的な糾弾を否定的に評価しています。
ですが、今の私は仲間から糾弾され続けた事に感謝しています。
正直、私は仲間に糾弾されるまでは人と向き合うということがどういう事かわかってませんでしたし、言行一致の大切さも理解できていませんでした。
イベントではその辺りをFOCUSして、解説したいと思っています。
活動家養成講座への継続参加を検討してる方は、ぜひ参加して欲しい回です。
運動はとても面白いものですが、作風の水準が低ければ、運動が大きくなるに従って、空中分解のリスクが大きくなります。
■用語解説
バイブス=その場の空気感や雰囲気、ノリ、テンション、感情が高ぶっている状態などを意味する言葉
ちなみに左翼運動の世界では、バイブスのことを「作風」といいます。
■当日のお土産
1980年代後半の青年運動に関する貴重な資料(120P)を安価に提供します。
■当日までに読むと10倍楽しめる参考書籍
いずれも外山恒一の書籍です。
結構な値段がするので、図書館で借りる事をお勧めします。(役立つ順に並べました)
注目すべき人物
校門を閉めたのは教師か: 神戸高塚高校校門圧殺事件
■イベント終了後の総括
バイブスを伝える事に失敗しました
理由はバイブスを「情報」として伝えようとしてしまったこと
当日、参加者と登壇者の間には「壁」がありました
壁があるなら、壁を壊そうと捨て身でぶつかってくのが高校生会議のバイブスだったのに 予定調和のない討論を演出するには、入念な仕込みが必要でした
運動のスピリット(精神)は情報として伝えようとしても伝わらない
その空間がつまらないと感じたら、俺自身がその瞬間、その瞬間に、衝突を恐れずに本気でぶつかってく
そういった姿勢を見せ続ける事しかできないと気づくことができたのは収穫でした
これをイベント前に自覚できていたら 歯痒いっす